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こちらは、ヒト幹細胞美容を行った女性がここまで若さを取り戻してしまったという一例です。
なんと火傷の後も2日間でここまで再生してしまうんです・・・
今、最先端の化粧品といえば、幹細胞培養液を使った化粧品です。
幹細胞とは、あらゆる細胞の源となるもの。
ノーベル賞に輝いて注目を浴びた「iPS細胞」も、幹細胞のうちのひとつです。
ヒト由来の幹細胞を培養すると、ペプチドという、アミノ酸がいくつも結合した成分が得られます。
このペプチドは、幹細胞を活発にする働きをするのです。
幹細胞が活発になるということは、つまりどんどんと新しい細胞が生まれ出るということ。
そう、この幹細胞培養液を化粧品として肌に使用すれば、新しい細胞がどんどん生まれ、肌を再生させることができるのです。
化粧品にヒト由来の幹細胞培養液を使用するメリットは何?
幹細胞は大きく分けると「ヒト由来」と「植物由来」の2種類に分別されます。
「ヒト由来幹細胞」は人間の脂肪から抽出したもので、ヒト由来幹細胞培養液には、人間の細胞の受容体と合致する成分が詰まっています。
つまり、人間のあらゆる成長を促し、ダメージを受けた部分は修復し、肌の再生を促すのです。
それに対して「植物由来幹細胞」は、花や実を生み出す役割が主。潤いを与える効果はありますが、人間の肌そのものを再生する力はありません。
ヒトにはヒトの幹細胞、というわけですね。
そこで、化粧品にもヒト由来幹細胞培養液を使用したものが登場し、その組織を再生する力が美肌に繋がることで話題となっているのです。
幹細胞は、神経や骨髄などから採取されるものもありますが、化粧品の分野では主に脂肪から採取された幹細胞を用います。
なぜなら、サイトカインと呼ばれる組織再生を促す成分(つまり、アンチエイジング成分)が脂肪由来幹細胞の培養液にだけ含まれているからです。
ですから、ヒトの脂肪由来幹細胞培養液を配合した化粧品は、圧倒的なアンチエイジング力・美肌力を発揮するのです!
でも、まだまだこのような化粧品は厚生労働省の認可を受けてから日が浅いため、多くは出回っていないのが現状です。
なぜヒト由来幹細胞そのものではなく、幹細胞培養液を使用するの?
幹細胞がそんなにすごい力を持っているなら幹細胞そのものを化粧品に入れれば良いのに、と思った人もいるでしょう。
しかし、まだ幹細胞そのものを配合した化粧品は安全性が確立されていないのです。
仮に幹細胞そのものを使用するとなると、高温で加熱処理をして減菌しなければなりません。
そうすると組織再生に必要なたんぱく質が破壊されてしまい、幹細胞を使用する意味が無くなってしまいます。
そこで、加熱処理しなくても安全な幹細胞培養液を使用しているのです。
幹細胞そのものでなく幹細胞培養液であっても、前述のとおり組織再生に必要な成分がたくさん詰まっているのです。
化粧品にヒト由来の幹細胞培養液を使用するデメリットは何?
良いことずくめに思えるヒト由来幹細胞培養液配合の化粧品ですが、デメリットはあるのでしょうか。
効果がずば抜けて高い分、不安になってしまいますよね。
デメリットと思われる点を挙げてみましょう。
デメリット➀:他の化粧品に比べて高価格なこと
私たち消費者が幹細胞配合化粧品を使う上で最も大きなハードルとなるのが、その価格の高さでしょう。
幹細胞配合化粧品の中でも、今までご説明してきたヒト由来幹細胞を使用したものが最も高価格になります。
どれくらいの金額なのか、日本製の美容液を例にとると、だいたい10gで4万円を超えるぐらいです。
10gというのは、約1~2週間分ぐらいでしょうか。
よく「お試し」という形でパックされている美容液が大抵10g~20gぐらいです。
それを考えると、とても高価なことが分かりますね。
幹細胞配合美容液はそれだけの容量(短期間)で高い効果を出すことができるのも事実なのですが、さすがに朝夕毎日欠かさずこの美容液を使用する、というのは経済的に難しい人がほとんどですよね。
ちなみにヒト由来幹細胞培養液ではなく、植物由来幹細胞培養液を使用した化粧品であれば、価格はぐっと下がります。
まずは幹細胞化粧品を気軽に試してみたい、というのであれば、ヒト由来にこだわらないというのもひとつの方法ですね。
デメリット②:ヒト由来幹細胞の実情はまだはっきり解き明かされていないこと
ヒト由来幹細胞の安全性についての研究過程で、以下のような発表がされています。
元となっているiPS細胞が作成された経緯は企業秘密であるため公表されず、分化誘導法も一定ではなく、分化後の培養条件に至っても確かなことが分からない。
薬理実験の方法や使用薬物も一定ではなく、各実験結果を比較検証するのは極めて難しい。
よって、確実に毒性試験や薬理試験にまで研究を進められるだけの特性を持った細胞であるのかどうかは判断がつかなかった
難しいですが、要はヒト由来幹細胞の実情がはっきり解き明かされていない、ということですね。
ヒト由来幹細胞が使用されるのは、もちろん化粧品などの美容分野のみではありません。
これは再生医療などの幅広い分野でかかわってくる問題なのです。
これが、ヒト由来幹細胞培養液を使用した化粧品を使う上で、「高価格」に次ぐハードルとなると思われます。
ヒト由来幹細胞培養液を使用した化粧品は、ずばり危険なのか、安全なのか?
化粧品分野では、先に述べたようにヒト由来幹細胞そのものではなく、培養液のみを使用しているので、安全性は高いといえます。
幹細胞そのものを配合するには加熱減菌処理をしなければならないと述べましたが、実は加熱減菌処理をしたとしても、幹細胞そのものを配合した化粧品を作って売り出すことは認められていません。
何故かというと、幹細胞を人体に着床させた場合、癌になったり、アレルギーを起こしたりする危険があるからです。
上で示した研究発表でも分かるように、ヒト由来幹細胞の実情が解明されていないという事実がある以上、商品として売り出すには安全対策を万全に行わなくてはならないのです。
デメリット③:倫理的に、人間の体から採取するということについて様々な意見があること
人はそれぞれ、違った価値観を持って生きています。
ヒト由来幹細胞は提供者の体から取り出されるものであることから、倫理的に賛成・反対の両意見があるのです。
例えばクローンに関してもそうですね。
1996年にクローンの羊が産まれた際、人工的に生命を作り出すことは倫理に反しているという意見が出て問題となったのをご存知の方は多いと思います。
今回の幹細胞化粧品を生み出す過程も、人間の体から取り出した細胞を人工的に操作して新しい細胞を生み出していくという意味で、倫理的反対意見が出ているのです。
これは科学の進歩には欠かせない論争なのかもしれません。
細胞に働きかけて肌を若返らせるという化粧品は今までになく画期的なもので、高い効果が得られることも解っています。
これをメリットと捉える人も当然多いわけです。
メリットと見るか、デメリットと見るかは人それぞれ。
この論争は、効果の高い化粧品を作り出す科学が大きな進歩を遂げている証拠とも言えるでしょう。
プラセンタも同様の論争を経ていた!
今、大人気の美容液のひとつにプラセンタがありますね。
肌のハリ・つやを復活させる、アンチエイジング効果があるとして、様々なプラセンタ商品が広く販売されています。
プラセンタは、哺乳類の胎盤から採取できるエキスです。
赤ちゃんが母親のお腹の中で成長できるのは、胎盤から来る栄養のおかげ。
ですから胎盤は栄養の宝庫なのです。
そんな胎盤を人工的に操作して化粧品を作るということに、当初は倫理的反対意見が相次ぎました。
最も、現在は豚か馬の胎盤から採ったプラセンタだけが化粧品に加工されていますが、最初は人間の胎盤を使用したものも存在しました。
そんなことも、倫理論争を一層激しいものにしていたのでしょうね。
その論争を経て、今現在プラセンタは誰でも使用できる一般的な化粧品となっています。
化粧品の分野だけでなく、プラセンタの優れた特性は医療の分野でも積極的に使用されるようになりました。
主に腎臓や肝臓の機能を向上させる薬に加工され、広く使われているのです。
このようなプラセンタの歴史は、ヒト由来幹細胞の今後を示唆しているようにも思えます。
今後様々な論争や研究を重ね、ヒト由来幹細胞も、将来はごく普通の化粧品の成分として一般に広まって行くのではないでしょうか。