誰でも若い頃はお肌がピチピチでハリがあってみずみずしいものです。
けれども歳をとるうちに少しずつたるみが出てきたり、シワができ始めます。
お肌の劣化が目に見えるようになると慌ててスキンケアを始めたりエステに行ったりするでしょうが、中々効果が感じられないというケースも珍しくありません。
だからといって美容整形に手を出すのは勇気がいるし・・・
劣化し始めたお肌のために一体何ができるのか分からず、悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回ご紹介する「幹細胞化粧品」は、まだまだ知名度は低いもののじわじわと人気を集めている化粧品です。
幹細胞という文字からiPS細胞が関係してくるのかな~なんてイメージしてしまう方もいらっしゃると思います。
幹細胞化粧品は読んで字のごとく、幹細胞の培養液や食部幹細胞のエキスが配合された化粧品です。
じわじわと注目を集めている幹細胞化粧品の硬化や安全性についてご紹介していきますので、興味のある方はぜひともチェックなさってくださいね!
幹細胞化粧品ってなに?
そもそも「幹細胞」というのは、私たちの体を構成している細胞の「元(モト)」となるものです。
幹細胞があるから私たちの体や肌細胞は順調に生まれ変わることができます。
肌細胞が生まれ変わることでシワやたるみといった悩みの改善に繋がり、元気で若々しいお肌をキープできるようになります。
幹細胞の培養液やエキスが配合されているのが幹細胞化粧品であり、美しいお肌の根本的な部分に作用してくれるものなんです。
少しずつ注目され始めている幹細胞化粧品ですが、これまでの「不足していたものを補うスキンケア」という方針ではありません。
「もと元お肌が持っている修復・回復機能を目覚めさせる」ことが重要視されている化粧品です。
再生能力を持つ幹細胞でも老化すればその力は衰えていきます。
そこで幹細胞化粧品のサポートを得ることで、お肌のもつ再生能力を復活させていくのです。
これは賢く活用すればかなり有効ですので、若々しい美肌も夢ではありませんよ。
幹細胞化粧品は3種類に分けられます。
- 動物由来のもの
- ヒト由来のもの
- 植物由来のもの
ヒト由来のものは後から詳しくご紹介します。
まずは動物・植物由来のものをご紹介していきますので、その特徴などをチェックなさってくださいね。
動物性の幹細胞化粧品
動物由来である幹細胞化粧品の場合、幹細胞の培養液が配合されます。
詳しい原料としては羊の毛根やプラセンタ・胎盤ですね。これらはヒトの皮膚幹細胞と構造が近いことから、吸収率が優れているという特徴があります。
けれども今の日本では羊から抽出された原料成分はまだ出回っていないので、知名度も人気も流通量もごくわずかです。
植物性の幹細胞化粧品
植物由来の幹細胞化粧品に含まれているのは以下の幹細胞エキスです。
- リンゴの一種であるウトビラー・スパトラウバー
- 樹木であるアルガンツリー
- 朝鮮人参と似ている山人参
- フランスに生息している薬草・クリステマリン
環境によるものの適応能力も高く永久的に生息できる再生能力も持つ植物なので、ヒトの体内で幹細胞に栄養を与えたり活性化させるなんてお手のもの。
植物性由来の幹細胞の働きによってお肌がいきいきと若返っていきます。
上記の植物というのは希少な植物と比較しても入手しやすいことからコストもそれほど高くなりません。
良心的なコスパというのも、続けていく上では重要なので嬉しいですね。
ヒト細胞由来幹細胞培養液
ここからはヒト細胞由来の幹細胞化粧品についてご紹介していきますが、
先ほどご紹介した動物性や植物性のものと比較しても、得られるアンチエイジング効果はかなり高いですし、副作用などのリスクも問題ないと言われています。
同じ人間の細胞由来なので拒絶反応のリスクは低く、様々な肌質の方でも使えるという特徴があります。
ではヒト細胞由来の幹細胞について詳しくご紹介していきますね。
ヒトの幹細胞が使われているわけではない
動物性、植物性と同様に、ヒトの幹細胞そのものが化粧品に使われているわけではなく、あくまでも「幹細胞培養液」を配合してあります。
幹細胞培養液というのは、幹細胞が分裂・増殖する時に分泌される液のことです。
豊富なたんぱく質を持っているため、組織再生に有効に働きます。
しかしなぜヒトの幹細胞そのままを配合しなのでしょうか?
その理由は、化粧品として配合する以上、高温加熱処理をして減菌しなければならないからです。
ヒトの幹細胞を高温加熱すれば、重要な働きをするタンパク質がほぼ破壊されて意味がなくなってしまうので、培養液が配合されるのです。
合成された成分は安定もコントロールしやすいものの、幹細胞培養液はコントロールがとても難しいものです。
そのために商品にするにあたってコスパも高くなってしまいがち。
ただ量産化を実現した企業も登場していますし、これから少しずつ市場価格も安定することが期待できます。
ヒト由来幹細胞培養液の作られ方
体内の成体幹細胞と言っても幾つもの種類がありますので、ヒトの体のどの部分の幹細胞なのか?という点も気になるという方がいらっしゃるでしょうね。
幹細胞化粧品で配合されるのは、脂肪細胞から抽出されたものです。
幹細胞は4種類に分けられます。
- 全能性・・・どこの部位の細胞にもなれる
- 万能性・・・特定器官でだけ形成可能
- 多能性・・・特定の中でもさらに様々な細胞腫に分かれられる
- 単一性・・・1つにしかなれないもの
上記4種類の中で、脂肪細胞は多能性となります。
脂肪由来の幹細胞培養液の特徴として、成長因子が豊富に含まれているために細胞の活性化に大いに役立つという点があります。
歳をとるにつれて細胞の働きが低下してきている女性のお肌には、脂肪由来の幹細胞培養液はかなり有効に働きかけてくれるでしょう。
幹細胞化粧品の働きにより外からだけでなく体の中からもお肌を活性化させ、多くの女性が抱えるシワやシミが目立ちにくいお肌を目指せるのです。
植物幹細胞とはどこが違う?
植物由来の幹細胞化粧品との違いも見ていきましょう。
最も異なるのは、「細胞のカギ穴」または「レセプター」という重要情報を伝達させるものです。
細胞のカギ穴・レセプターには専用のカギである「リガンド」が必要です。
この二つが揃うことで情報伝達がスムーズとなり、細胞の活性化も促されます。
けれども植物細胞にはこのレセプターもリガンドもありません。
植物細胞は「マイクロチャンネル」という独特の経路から情報伝達を行います。
構造そのものが異なっているのです。
現段階では、植物由来の幹細胞化粧品が人の細胞活性においてどれだけ効果を発揮するのかは不明、未知数です。
植物由来の幹細胞化粧品ユーザーからは、効果があったという体験談や口コミもあがっていますが、活性酸素除去能力が高いとか、保湿力が高いといった一面からアンチエイジング効果を発揮している可能性も大いにあります。
幹細胞化粧品の効果
ここからは、幹細胞化粧品のお肌の内部での詳しい変化をご紹介していきます。
私たち人間のお肌に一番合っていて有効に働くのは「ヒト由来の幹細胞化粧品」だということがお分かりいただけたと思いますが、では実際に使ってみたらどんな変化が起こるのでしょうか?
表皮幹細胞の活性化
読んで字のごとく「表皮幹細胞」とは、私たちの体の皮膚表面の幹細胞のことです。
ターンオーバーを促して分裂・分化を続けていくうちに新たな表皮細胞ができあがり、お肌は生まれ変わっていきます。
幹細胞化粧品はこの表皮幹細胞の働きを促すので、お肌トラブルのもととなるメラニン色素や古い角質の排出を促し、吹き出物やシミといったお肌トラブルを防いで健康的なお肌へと生まれ変わらせます。
しかし表面への効果は抜群なのですが、シワへの改善効果は期待できません。
真皮幹細胞の活性化
表皮幹細胞とは真逆、「真皮幹細胞」はお肌の深部にある真皮層の幹細胞のことです。
ヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンなどの保湿線維が在るのが真皮層で、この真皮層が活発に働くことによって線維生成のもととなる「繊維芽細胞」の分泌が促されます。
このような流れからお肌の奥から保湿されていきみずみずしくふっくらとしたお肌、いわゆるハリのあるお肌が戻ってきますので、たるみやシワといったお肌トラブルに有効となります。
敏感肌の改善
「トランスフォーミング成長因子」のもつお肌の炎症作用が働きますので、アレルギーを起こしにくくなると言われています。
新しい血管を作り出す働き
「血管内皮細胞増殖因子」は新しい血管を作るのに欠かせないものであり、血行をよりスムーズにしていくにはこの因子が活性化していることも重要ポイントです。
新しい血管が作られて血行が良くなると、体の健康や活動に欠かせない栄養素や酸素が全身にいきわたりやすくなり、後回しにされがちなお肌細胞も元気を取り戻していきいきとしてきます。
幹細胞培養液の安全性
幹細胞化粧品の持つ特徴や得られる効果を主にご紹介してきましたが、やはりダイレクトにお肌に塗るものなので、安全性についても気になるのではないかと思います。
高い老化抑制効果を持つとしてもどんなにアンチエイジング効果が高くても、健康被害が起きたり体にダメージが出てしまっては無意味。
ここからは幹細胞培養液や幹細胞エキスの安全性をご紹介していきます。
ヒト脂肪由来幹細胞培養液の安全性
ヒト由来の幹細胞培養液ですが、現時点では副作用が起きたという報告はあがっていません。
それもそのはず、そもそも自分の体にもある脂肪から作られたものですので、拒否反応などのリスクはもともとかなり低いのです。
植物由来の幹細胞エキスも似たようなもので、安全性はかなり信頼できるものだと言えます。
動物性幹細胞培養液の安全性
動物性幹細胞培養液ですが、ヒト由来・植物由来と比較すると安全性はそこまで高いわけではなさそうです。
当然ながら化粧品に使われる動物性幹細胞培養液ですから徹底した清潔な環境で生成され、厳しい検査も行われてから配合されます。
全化粧品メーカーが徹底的に管理しているとは限らないのですが、さらに動物性幹細胞培養液へのアレルギー反応も個人差があります。
もしかしたらお肌に合わなかったり副作用が出てくる可能性もゼロではありません。
ヒト由来・植物由来よりも動物性幹細胞培養液配合の化粧品購入を検討している方は、含まれている成分や原材料を細かくチェックすることをオススメします。
公式ホームページを見てみたり、実際に購入した方の体験談や口コミなどもチェックして、安全性の高さについて情報を自分なりに集めておきましょう。
植物性幹細胞エキスの安全性
3種類ある幹細胞エキスですが、その中でも最も安全性が高いと言われているのが植物性幹細胞エキスです。
人の体とは構造や仕組みも異なるので馴染みにくさを感じるケースもあるでしょうが、3種類の幹細胞エキスの中でもコスパも一番安定していますし、初めて幹細胞エキス配合の化粧品を使うという方にはオススメです。
プラセンタとの違い
お肌の細胞に有効に働きかける幹細胞とプラセンタは、似たような働きをするようなイメージがありますが、幹細胞とプラセンタには大きな違いがあるのでしょうか?
ヒト由来の幹細胞化粧品動物由来のプラセンタ化粧品では、どんな違いがあるのかもチェックしておきましょう。
幹細胞とプラセンタそれぞれが肌に効いていく仕組み
<動物由来のプラセンタ化粧品>
動物由来のプラセンタ化粧品の場合、「成長因子」と呼ばれる成分が入っています。
お肌の深層部にまでしっかり浸透する成長因子が、お肌の細胞の分裂を促進させ、ターンオーバーのサイクルが早められます。
そのためにお肌の新陳代謝も促されていき、メラニン排出も促されますので、お肌の悩みであるソバカスやシミもどんどん薄くなっていくことが期待されます。
<ヒト由来の幹細胞化粧品>
プラセンタ化粧品同様にヒト由来の幹細胞化粧品も、お肌のターンオーバーをスムーズにさせる働きを持っています。
もともと私たちの体にある成分と形が同じなので、より効果的にターンオーバーが促されていきます。
お肌の細胞の元である「幹細胞」を活性化させる働きがあるというのは、プラセンタ化粧品とはかなり違う点だと言えます。
幹細胞化粧品を使うべきか?
幹細胞化粧品の持つ作用として、幹細胞活性化作用があります。
継続して使っていけばお肌も活性化して元気になっていきますし、若返りも実現していきます。
少々安全性で不安があるのが動物由来の幹細胞化粧品ですが、植物由来やヒト由来の場合は安全性もかなり高いので副作用も気にすることなく使えるでしょう。
歳を重ねるごとにお肌の老化や衰えを実感しはじめたなら、コスメ選びもいよいよ本格的になってくると思います。
幹細胞化粧品も候補の一つとしてオススメです。
もしも迷ってしまうならば以下のような点を意識して選んでみてください。
はっきりとした効果を望むならヒト由来の幹細胞化粧品
3種類ある幹細胞化粧品で一番アンチエイジング効果が高いとされるのは、やはりヒト由来のものです。
それだけコスパはかかるけれども明確な効果を感じたいという方にはオススメです。
安全性と低価格にこだわるなら植物由来の幹細胞化粧品
植物由来の幹細胞化粧品の特徴として、動物由来のリスクにあるような感染症は全く無問題。
さらにお値段も比較的リーズナブルなので購入しやすいという魅力もあります。
日本でも結構な数が流通していますし、最初からヒト由来のものは手が出ない・・・という方は、リーズナブルだという点でも取りいれやすい植物由来から始めるのが無難でしょうし、使いやすいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
多くの女性が関心をよせる美容の中でも、今大注目となっている「幹細胞化粧品」について詳しくご紹介していきました。
細胞の元となるものが活発化していけば、お肌の潤いやハリというのは蘇ってきます。
効果のほどは個人差が関係してきますが、数か月使い続けることでお肌の若返りを実感しているユーザーも続出しています。
一度は試してみる価値があるりますよ。
植物に動物にヒトと3種類のそれぞれの条件を比較して、自分のお肌に合うであろうものをチョイスしましょう!